百田尚樹著の出光興産の経営者、出光佐三をモデルとした「海賊と呼ばれた男」を上下巻とも読み終わってしまった。
出光をモデルとした国岡商店の石油を巡る戦いの物語。
主人公、国岡の「社員は家族であり、会社の最高最大の財産」との考えのもと、経営をしている所に感動というコメントが多いように思える。
それよりも僕は電通四代目社長、吉田秀雄の掲げる鬼十則さながらとも言える彼の仕事に感動した。
自ら考え、先手を打ち、粘り強く耐え抜き、摩擦を恐れず戦うのはかっこいい。
社員に恩を売りつつ自分には常に厳しくという姿勢が彼の周りに優秀な人材を集めたのであって社員を家族と思っているから優秀な人材が集まり会社が発展したのではないと思う。
組織のトップが自ら泥臭く、粘り強く仕事をしたら部下もそうせずにはいられない。
久しぶりに面白い物を読んだ。
国岡の仕事の規模も勢いもすごすぎて経済小説というより経済ファンタジー小説。
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